世の中昔から言われていることわざがあります。

「タダより高いものはない」それは本当でしょうか。これは世の中全ての方にではなく、相手の裏の目的を見抜けない人に当てはまる確率が高くなります。企業や他人が持ち込んでくるタダ話には、裏があります。何十万円や数百万円の費用のかかる、建物劣化診断と報告書は安いのでは概ね50万円から高いものは300万円もの費用がかかります。(マンションの規模によって金額が違いますが概ね50戸から100戸を想定)それを無料で行なっておりますが、そこにはどうせ最終的には当社にお願いするだろうに違いないという計算が成り立っているはずで、引き受けるほうもタダだからいいや、いやなら断わればそれで終わりだからいいよね、という安易な気持ちで引き受けます。またこれをベースに利用すればいいよねという・・・・・・軽い気持ちで引き受けます。建設業界は知っている方は知る人ぞ知るで誰が作成したかわかる世界でそんな単純な業界ではありません。そこには著作権もかかわってきます。

無料で行う方には最低50万円ものコストが発生しており、あの手この手で攻めかたを熟知しております。その点管理組合の理事様方はわかっているようで、分かっておりません。最終的に建物診断は無料で行ってもらい、その代わり大規模修繕工事の設計仕様書の作成と工事監理をおねがいする形で収まった話はあちらこちらの管理組合で聞く話です。また施工業者の入札等も依頼をして工事業者を決めるアドバイスも受け、すっかり信用をしてしまうケースが多々あります。

このパターンがすべて悪いとは言いませんが、そこには罠が沢山あることをお知らせします。勿論善良なコンサルタントも数多くあります。しかし選ぶ会社の規模が大きくなるほど罠が沢山あることをお知らせします。

では、罠にかからないようにするにはどうすればよいかですが、住戸数概ね100戸前後のマンションは大手のコンサルタント(30名以上)には依頼しないことです。極端な例は200戸以上の住戸は単体の建物ではそう多くはありません。住戸数がまとまれば、団地パターン形式が多くなり、これをまとめるのにはそれ相当のノウハウが必要であり、その辺は大手のコンサルタントは経験をして居ります。20戸のマンションは管理組合が主体でおこなうパターンが多いです。

結論は、30戸から概ね150戸まではこじんまりしたコンサルタントに依頼するのがベストです。

見も知らずの方にただで物事をしてあげる行為は普通の感覚ではありえません。そこには10か所のマンションの診断が無料でも1か所か2か所を依頼してくれれば元がとれる計算が働いているはずです。

ただほど高い物はないと昔から言われています。皆様は如何ですか。それでも自分は大丈夫ですか?

2021年2月27日改定