マンションの規模は100世帯です。
築12年経過のマンションで時期としては標準管理規約でも推奨の13
年目です。今回は特に図面は作成しておりません。
仕様書は共通仕様書として大まかに作成はしてありました。
初めての大規模修繕なのでおおよその目安は1億円です。
この金額は世間一般の現在での標準目安です。
根拠は1世帯100万円×100世帯です。当初事務所は1億3千万円で
落札を予定するとします。
ここがポイントとなります。最初に幹事会社が設定されているとしたら、
入札する会社の情報は幹事会社に流れます。担当者、電話等。後はおし
て知るべしで・・・・・・・・・・残りの4社は5,6百万円の差で
近似の金額がでてまいります。
金額としては1億3100万円 1億3500万円 1億3650万円 
1億3400万円この金額です。
この辺は管理組合様が好む近似の数字でもあります。
このようにして金額がでてまいります。何故にかくもこのように短時間
のうちに不思議と思う方がいるかも知れませんが、我々プロにとっては、
このようなことは昔は日常茶飯事でもあり、ちょっとバブル前の日本の
ゼネコンの実態を知る方は朝飯前にわかることでもあります。
改修工事では金額が近寄ることなどほとんどあり得ません。新築と違って
労務費、経費の取り方が各社バラバラでもあるからで、工事の安全の
見方も各社で異なるからです。
結論を書きましょう。
この理事会及び修繕委員会で結局事務所の押す安い会社を採用すること
に誰も異存なく決定しました。この辺の工事になると1億円は割っての
仕事となることは経験上ほぼ間違いありません。
大規模修繕の裏側でした。
ここで横やりです。
このようなときは、設計事務所が全く眼中にない会社に値下げ交渉を
してその会社に大規模修繕工事を頼みたいと、あるいは知り合いで
しっかりした会社なのでもう1社見積りを取りたいと理事会及びマンショ
ン管理組合が言い出すと、幹事会社がすでに決まっていることだし、
関係者があわてることになります。
あわてる事、即ち談合が裏で行われている事実を知ることにもなります。
ではこのようなことにならない為にはどうするかですが、身元のすっきり
わかるコンサル及び設計事務所に依頼することです。
但し大規模は経験のない設計士はお勧めできません。
安心できるコンサル及びマンション管理士がお勧めです。
勿論筆者以外の経験豊富なマンション管理士もそれなりにいらっしゃい
ます。
大規模修繕の裏側のその一面でした。

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