メーター廻りを抜管して酸洗いの上二つ割りしたものです。
さて共用部の更新をすることで理事会でとりあえず決定しました。
最終的には最高機関である総会の決議を取らなければ工事を進め
る事はできません。築30年が経過したからといって配管を取り換える
にはあまりにも芸がなさすぎませんか。
車が10年経過しても手入れの良い車は車検であまり部品の交換は
ありません。外装から判断しても新車と間違えてしまう車は多々見か
けます
このへんに関しては、少し運転してみるのと、ボンネットをあけてみれば
悪いところは解かります。
給水管も前話同様で抜き打ちに任意の数か所を抜管してみれば痛み
具合が解ります。
配管のサイズも100戸相当のマンションは20mm~80mm位
までのサイズで配管しているはずです。
抜管は通常メーター廻りを切断して酸洗い等を行い判断していきます。
状態が良ければオゾン洗浄等の方法もあります。
また細い管である40mm以下の配管の更新も選択肢に入ってきます。
この様に調査診断は最も必要な事項です。
60歳になり、胃が痛い日が続いたので、いきなり手術をする人は誰も
いないでしょう。それと同様で築30年経過したのでいきなり交換は
無謀すぎるといえます。
管理組合主導で進めると思わぬ落とし穴が待ち伏せすることが多々あり
ます。やはり専門の信頼おけるコンサル又は設備設計事務所に依頼す
べきです。
建築事務所ではよほど大きい事務所でなければ設備の図面は外注の
設備専門の設計事務所を下請けとして使用するので、コスト的に割高に
成ってしまいます。
抜管をしなくても、バラシテ判断する方法もあります。
その時は理事会のメンバーが数人立ち合いが必要になります。
参考ですが上記の抜管したマンションはメーター廻りの20mmの更新
を行いました。
他の配管は傷みがほとんどない状態でした。
今日のポイントは給水管の老朽度を知る事です。

多摩プランニング(有)